”流出「公安テロ情報」出版 第三書館、実名や顔写真掲載”尖閣ビデオ流出より重大

流出「公安テロ情報」出版 第三書館、実名や顔写真掲載(朝日新聞)

国内では,尖閣諸島での中国”漁船”の海上保安庁の船への衝突事件とそのビデオ流出に隠れていますが,警視庁公安部外事3課から過激派や捜査員(2010/11/30 10:19 JST 追加)・協力者に関する情報が流出したという問題があります.

cf. 警視庁テロ情報、13の国・地域に拡散 責任追及と信用確保…苦悩する警察(イザ!) など.

こちらの方が重大問題で,保守系有名ブログでもそう指摘されているのですが,ビデオ流出問題に隠れてしまっています.

このニュースは,第三書館(極左テロ集団日本赤軍系の出版社. cf. Wikipedia および辻元の〝いとこたち〟は、第三書館で「31を買った」(ピースボート) / ヒロさん日記 (13:09 JST 追加))が流出した資料を本にして一般に売り出すというもので,日本の情報活動や協力者に更なるダメージを与える事になるでしょう.

尖閣諸島流出ビデオは元々機密ではなかった.

荒間宗太郎さんが, 2ch の書き込みを自身のブログまとめていますが,

5) 09:04:14 7O2SsPw30
セキュリティ、危機管理について一言。
公安外事3課の資料と、尖閣ビデオの流出を比較してみる。

※公安外事3課の資料
・作成時から国家機密である
・作成されたのは閉鎖空間である
・業務上、情報閉鎖の文化である
・客観的に見て、機密情報と見るのが常識

※尖閣ビデオ
・作成時は国家機密ではない
→ そもそも当初は機密でもなんでもない
→ 国家機密になったのは1ヶ月半も経った後である

・作成されたのは公の海上である
→ 報道ヘリでもいたら撮影可、民間船でもいたら撮影可

・業務上、情報公開の文化がある
→ 活動記録の情報公開を行ってる
→ 広報で活動ビデオを公開している

・客観的に見て、機密情報とは見られない
→ そもそも当初は機密でもなんでもない
→ 研修用のDVDまで作られ、情報共有されている

公安外事3課の資料と、尖閣ビデオの流出は全く次元が違う問題。比較することそのものに無理がある。

sengoku38なんて揶揄されたから
売国奴の仙石が私怨で暴走してるだけ!

という書き込み(元スレが示されていないので,孫引きです)の分析に大賛成です.みんな,この海上保安官には,この事件についての日本の立場を良くしたので感謝しています.

外事3課は中東も扱う国際テロ対策課

公安というのは,警察庁警備局とその傘下の警視庁公安部や道府県警察警備部・同警察署警備課の情報部門を指し,英国の警察委員会のカウンターパートとしてつくられた公安委員会とは別組織で,この事から,警察というより国内情報機関というべき存在です.

外事3課は,危機管理についてさまざまな著書のある麻生幾氏が原案小説を書いた NHK のドラマ”外事警察”の舞台にもなりました.その原案小説によると,公安は大きく,公安と外事の二つに分かれ,公安が国内テロ対策,外事が防諜と国際テロ対策を担当するようです.そして,外事警察は,国際テロ対策の一環として,中東にも担当官や情報員を派遣して情報収集している描写があります.その事から,最悪の場合, CIAMI6 から情報が漏れたような事態にたとえられてもおかしくありません.

追記

翻訳が面倒なので,英語記事にはこの追記は書かないでおく積もりです.

産経新聞の報道(2010/11/28 01:48 JST)

私が公式ブログ・コミュニティのイザ!を参照にしている産経新聞の方でも,朝日の記事より遅ればせながら

テロ捜査流出情報を出版 実名・顔写真そのまま掲載 – MSN産経ニュース(2010.11.27 13:46)

という題名で報道されたようです.

イザ!の方で反映されたのは,

テロ捜査流出情報を出版 実名・顔写真そのまま掲載(2010/11/27 14:38)

とかなり遅れてのようです.イザ!のコミュニティのみなさんにも見てもらいたく,このように言及する次第です.

安倍晋三元首相のサイトにフォームからメールを送って見ました.(2010/11/28 01:48 JST)

情報流出で責任を追及すべきは尖閣ビデオではなくテロ情報流出の方というエントリーを見つけ,コメントした後,ちょっと考えてみると,ただネットで騒いでいるだけでなく,政治家の先生にメールを送るべきかと思い,真っ先に安倍晋三元首相が思い浮かんだので,3時間前に,サイトの投稿フォームからメールしてみました.その後,麻生太郎元首相小泉進次郎代議士のサイトも見てみましたが,ネットでの連絡方法は載っていませんでした.

本当は,上の朝日新聞のニュースを見る前にもっと早く,安倍さんのみならず,他にも先生と呼ぶに相応しい政治家を見つけ出し,メールするべきだったのでしょうね.

石破茂元防衛大臣のサイトにフォームからメールを送って見ました.(2010/11/28 21:51 JST)

同日15:34に,石破茂元防衛大臣のサイトにフォームがあったので,そこからメールを送って見ました.

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