アングレーム国際漫画祭 慰安婦反論展示ブース撤去

私は論破プロジェクトはよく知りませんし、この反論展示ブースの話も事前に把握してもいませんでしたが、漫画祭にテキサス親父サイドの人が行って反論展示を強制撤去されたのまでは Facebook で見ました。漫画祭で韓国側が慰安婦展示を出すという話自体は Change.Org での慰安婦展示反対の署名運動があって事前に聞いていましたが、多分この反論ブースの話も事前に Facebook の私のタイムラインにも出ていたのに見落としていたのだろうなという感じです。これに関して書くべき話題は沢山あるのでしょうけど、きちんと手がつかない感じです。
この反論ブース撤去に際して、 Facebook でフランス人のブログ J’adore le Japon et la France慰安婦問題の説明をしているのが紹介されており、ちょっとブログ内を見ていると、フランスメディア8 仏文化省ほかで、

フランス人がわめくのは、普通のことなので、怖がらないでください。日常茶飯事ですから。負けずに言い返し続けていれば、耳を傾けてきます。当人が聞く耳なくても、周囲の人が耳を傾けます。

と書いてあり、フランス人のメンタリティーについて無知なのはよく思い知らされました。他にも対処法について色々助言が書かれており参考になるので、リンク集に加えました。
上においては、イベントの趣旨の誤解云々にはどうも触れておらず、あまり気にしていないのかも知れませんが、このような批判を http://togetter.com/li/622922 で見て、ブース撤去への抗議で炎上している在日フランス大使館のFBアングレーム漫画祭の広報を見直すと、確かに

バンド・デシネ・フェスティバルが1月30日から2月2日まで、フランス西部のアングレームで開催されます。今年は第1次世界大戦、政治風刺、女性に対する暴力など社会的重要テーマを大きく取り上げます

と書いてありました。趣旨に則りありもしない強制連行を捏造される側の私達としてはたまったものではないですけど、こちらにコミケとかアニフェスの類だという誤解があったのは確かなようです。といって、どうすればいいのか?という感じではありますけど。
それで、フランス大使館のFBにこちらの立場の説明として、以下を書き込んでみました。(流れを読み逃したので、前掲アングレーム漫画祭の案内炎上について、漫画祭は民間のイベントだとコメントした近況にの2回マルチポストしてしまった…コピペして自由にお使い下さい…)

社会問題がテーマという事で、某国の政府が後押ししている当国の漫画家が、金持ちの世界支配とか格差問題の話として、シオンの長老の議定書が本当だという前提の反ユダヤ宣伝バンド・デシネを出品していて、それを知ったサイモン・ヴィーゼンタール・センターあたりのユダヤ人団体が、漫画祭という事で日本のコミケ感覚の漫画を出品する反論キャンペーンを試みて失敗してしまった、そんな場合、大使館としてはどう考えるのでしょうか?産経新聞のインタビュー記事
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140202/erp14020221470004-n1.htm
に即してフィネ氏のコメントを上の例えの通りに改変すると、
# フィネ氏との一問一答は次の通り。
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# --某国の作品の政治メッセージに問題はないのか
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# 「答える立場にない。彼らが何をしたいのかまでは知らない。芸術家は自分の意見を表現する権利がある」
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# --某国の展示に満足か
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# 「(批判など)展示がもたらしたすべての出来事に不満がある。もっと違った形でやることができた。しかし、もう起きてしまったことだ。主催者は(この結果に)だれも満足していない」
# --ユダヤ側の作品を拒否した理由は
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# 「彼らは、政治活動を禁ずるこの私有施設で許可を得ず記者会見をやった。主催者側の意向を無視して文化を語る場で政治活動を始め、その政治宣伝の内容が歴史的事実の否定を禁止するフランスの法律に抵触していると忠告したのにやめなかった。彼らはルールと法を破った」
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# --歴史的事実の否定とは
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# 「彼らは、イスラエル政府も認めているシオンの長老の議定書の存在すら認めていない。こうした極右思想・団体とは戦う」
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# --誤解があったのでは
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# 「いや、彼らはルールと法を破った。日本の漫画愛好家はいつでも歓迎だが、ルールに従えないのなら来ないでほしい」
みたいな感じになります。フランス政府がシオンの長老の議定書を偽書でないと言う事は実際にはないのでしょうし、フィネ氏が偽書でないと言うとも思えませんが、上の改変コメントの如く真実だと言っている場合の響きを私達反論側にもたらします。
イスラエル政府が実際にこんな馬鹿な認め方をするとは思えませんが、今回のケースは、イスラエルの愚かな政権が背景となる証拠もないのに真書だと認める発言をしてしまった感じです。そして今日本の国会でも、慰安婦強制を認めるかの如き河野談話に関して背景となる証拠がなかった事が判明して、実際の責任者である河野洋平元官房長官などを参考人招致しろという騒ぎになっています。
そんな場合でも、上の改変文における、”イスラエル政府も認めている”にあたるコメントを支持出来るでしょうか?私達は上の改変文における”ユダヤ人”として”格差問題を否定するのか?”(インタビューのコメント自体にはないが…女性への性暴力の問題を錦の御旗にすれば、私のたとえでは、こんなコメントになる…)とか”ルールと法を破った”などと言われて引っ込む訳にはいきません。